あらためて・・・

設立年月日 2014年5月26日

【 趣旨 】
 東日本大震災から時は過ぎましたが、今被災地でボランティア活動を行う方々の減少が大きな問題となっています。
 この問題を少しでも改善するため、NPO法人ビッグスマイルは、被災者支援のボランティア活動を行う者に対して、継続的支援およびボランティア活動の証明に関する事業,及び活動資金となる寄付金の収集代行事業を行い、結果として、被災者の自立に向けた支援に寄与することを目的とします。
 支「援」が「縁」となり,徐々に「円」として拡がる.その結果として「大きな笑顔」に繫がる.この事を心より祈念致します.


【 理事長からご挨拶 】

拝啓,NPOビッグスマイルに興味を持たれた全ての方へ

 今これを読まれている方は,多少なりともボランティア,あるいはNPOに興味を持たれている方でしょうか.
 私の住む街は福島県いわき市,そう事故を起こした福島第一原子力発電所のすぐ南に位置します.いわき市では麻酔科として開業医をしており,あの時まで,ボランティアの経験どころか興味すら有りませんでした.
 平成23年3月11日14時46分.私の考えや行動のすべてが、一瞬で変わりました。以来,大したことは出来ずとも,多くの友達の力添えを頂き,いわき市内,福島県内,さらに宮城県,岩手県でボランティアを続けています。
  しかし数年過ぎて見えてきたボランティアの姿,特に個人で続けている方々は,熱意の減少.休日の減少.資金の減少です.仕方の無いこととはいえ,残念なこ とではあります.同時に,今も尚ボランティアを続けている方々は,時間というフィルターで選ばれた方々.私はそんな方達と活動できることに,大変な誇りを 抱いています.ただ,それでも資金には限界が有り,距離,回数,密度,内容の減少は避けられないのでしょう.

  そこで考えました.資金面での側方支援を出来ないかと.お金を産むことは出来なくても,経費を減らすお手伝いは出来るのでは無いかと.その答がこのNPO なのです.平成25年9月.SNSのフェイスブックでNPOを作れないかと呟きました.すぐさま反応があり,あれよあれよという間に申請にこぎ着けまし た.わずか半年の期間です.理由は簡単.友達の協力です.私自身には智恵も力も無かったのですが,普段お付き合いのある方々,この方々の力が,重い扉を簡 単に開けてくれました.その結果がこのNPOなのです.
 当NPOの役割を言葉で説明するのは難しいのですが,今後も注目して頂く 事を切に願います.どんな事業をしているのか.きちんとしているのか,お金には綺麗なのか,その上で,このNPOが誰かの役に立っているのか,皆さんの目 で今後も見つめ続けて下さい.それがこのNPOが路を間違えず,正しく進むための羅針盤となるでしょう.
心よりご協力お願い致します.

理事長 洪浩彰

【 副理事長からご挨拶 】

「笑顔」の効力は、とても大きいということを私は被災地に足を運ぶたびに思います。
心から楽しんでいると自然に笑顔が出るものですよね。
たとえ無理 して笑顔を作ったとしても、
そうしているうちに本当に心に笑顔の花が咲いて自然に笑えるようになるってことをボランティア活動を通して学んでいます。 NPOビッグスマイルは、被災地を支援する個人を支援し、どちらにも大きな笑顔を生むことになればと生まれたNPOです。
2011年3月11日、私は東京 渋谷で帰宅難民となっていました。
混乱する渋谷駅のお知らせ画面に地震後の東北の状況や津波情報が流れていて、福島に住む妹夫婦がとても心配でした。
私の 家族とは数時間してやっと全員と連絡が取れましたが、妹夫婦にだけ連絡が取れず、心臓が痛くなるほどでした。やっとメールのやり取りができるようになった のは3日後でした。いてもたってもいられずに、東北道が開通したその日に福島に向かいました。
まだ応急処置だけのでこぼこの東北道で目にしたのは、数百台 の自衛隊車や救急車や消防車。ナンバーは関東、関西、四国、九州と全国各地からのもので、全国の一台一台が数えきれいないほど被災地に向かうその情景は、 言葉に言い表すことができない安心感と感謝の気持ちでいっぱいになり、何故か大粒の涙が溢れて止まらなかったのを覚えています。この経験が後のボランティ ア活動に繋がったのだと思います。

 私たち個人の活動は微力です。でも、無力じゃないと信じています。
 
「大きなことや何もかもを成し遂げるのではなく、小さなことを大きな愛でするだけです」

というマザー・テレサの言葉を胸にこれからもたくさんの仲間たちと支え合い、笑顔で活動を継続できるようにビッグスマイルがお手伝いしていけたらと思います。

副理事長 座間和美 (写真ひだり)